チェコ国民吹奏楽団、再びベローンの観客を魅了
2025年2月15日、チェコ国民吹奏楽団の4回目となるコンサートが、ベローンの文化センターKD Plzeňkaで開催された。今回のプログラム「音楽の世界一周」は、第43回タリフ・ベローン国際音楽祭のテーマ「世界のヴァーツラフ・タリフ」の一環として行われた。いつものように、オーケストラはこのプログラムをプレロウチの芸術学校で2週間末かけて練習した。
コンサートはThomas Dossの「トリウンファル・プレリュード」で幕を開け、ゲスト指揮者のイジー・ポフナンが指揮を務めた。続いて、チェコ共和国軍中央音楽隊の首席指揮者ヤロスラフ・シープがオーケストラの指揮を引き継いだ。コンサート前半のハイライトは、日本人作曲家八木澤教司の「ポンテ・ヴェッキオ」のチェコ初演であり、演奏を務めたのはプレロウチ芸術学校の校長であり、チェコ国民吹奏楽団の創設者であるミハル・フメラージュだった。その後、若き才能あふれるフルート奏者ヴィクトリエ・ピルゾヴァーが、フランスの作曲家Ceclie Chaminadeの「コンチェルティーノ」(ロジャー・ニース編曲)を披露し、観客を魅了した。
コンサート前半の親密な雰囲気から一転し、オーケストラは後半でその真価を発揮した。Arturo Márquezの情熱的な「ダンソンNo.2」や、ジョージ・ガーシュウィンの「キューバ序曲」が演奏され、会場は熱気に包まれた。さらに、フランク・シナトラの代表曲「ニューヨーク・ニューヨーク」、「サムシング・ステューピッド」、「フライ・ミー・トゥ・ザ・ムーン」、「マイ・ウェイ」、そしてグレン・ミラーの「ムーンライト・セレナーデ」*が、豊かで美しい響きで観客を魅了した。
コンサートの終演後、観客は若い演奏者たちに対し、長いスタンディングオベーションで賞賛を送った。